はじめに
「TOEICで高得点が出せても、それがイコール英会話ができることではない」といわれることが多いです。
英会話をする上で必要な能力
英会話をするうえで必要な能力は、英語自体の語学力+異文化への理解です。特に異文化への理解が重要です。それがあるかないかで会話の引き出しの数が異なってくるからです。
日本語の会話に置き換えても、相手の持っているバックグラウンドを理解したうえでのほうが会話が弾みますし間違いが少ないですよね。英語についても同様のことが言えます。
異文化への理解とは
異文化を知るうえで、必要な要素は下記4点あります。それぞれ会話の話題をあげるうえで、向き不向きについても記載いたしました。
- 政治 :同じ国に住む人同士で話すべきことなので、会話には不向き。
- 宗教 :自分の知らない疑問を質問してOK、興味を持っていると思われ逆に好印象。
- 民族/人種:差別の話になる可能性が高いため、避けるのがベター。
- 経済 :有名企業、特産品、イベント等 会話を膨らませるには非常にオススメ。
異国のかたと話す場合は、相手の宗教に興味をもって宗教習慣を聞いてみたり、相手の国の有名企業・特産品・イベント等の話題を振ってみるとよいでしょう。相手の国について多彩な話題を振れるひとは、すなわちその国に対しての理解が深いといえるでしょう。
会話例
私がドイツに旅行しにいった時、ビアホールで色んな外国人(日本人からみて)に英語で話しかけて旅人同士会話を楽しみながらビールを飲んでました。その時に話したスペイン人との会話例をご紹介します。

私:(自己紹介、出身地も聞いたうえで) スペインといえばサングリアが有名ですよね?現地に行ったら結構美味しいものが飲めるんでしょうね!

スペイン人:確かに一般的にはサングリアが有名だね!ただ、サングリアは旅行客向けのもので、現地の人からしたらワインのほうをオススメしたい!

私:えー!そうなんですか!てっきり現地で日常的にサングリアが飲まれているものだと思ってました。ワインが有名なんですね、スペインでオススメなワインの産地とかあるんですか?~(このようにして会話が続いていく)
今回は相手の出身地の聞いてスペインだったため、スペインといえばサングリアだ!と思ったので、サングリアを会話の切り口として進めてみました。
意外とスペイン人がワインのほうを推してることに驚きました。やっぱりこういうやり取りが旅の醍醐味ですよね。
日本人に話が振られやすい話題
こちらが相手の国のことについて聞くのと同時に、話相手のかたも日本についての質問をしてきます。自然な会話の流れですね。
下記が私の経験上、言われて印象に残った話題のキーワードです。
- 三島由紀夫「金閣寺」
- 切腹!
- ホンダ(バイク)
- サムライ
- マリオ(ゲーム)
三島由紀夫が世界的に有名であったことは私自身驚きました。結構ヨーロッパ圏の人がネタで出してきたりします。「三島由紀夫!金閣寺!オー切腹!」とネタで言われたこともあります(笑)
このような話題を出されたときにうまく切り返せるかどうかが会話を盛り上げるポイントとなりますね。
日本人が会話で聞かれて困ること
異国のかたと会話するうえで、逆に聞かれて困る質問もあります。例えば、自分は下記2点について聞かれて困った経験があります。
- 日本人はなぜクジラを食べるの?
- 日本人はなにを信じているの?(本当に無宗教なの?)
日本人は無宗教なの?ということに関しては持論をいえばいい話ですが、クジラについては少しセンシティブなワードはかなり答えにくいです。
日常会話であればそのようなセンシティブな話題は持論に自信をもてないものが多かったりするので、その時は別の話題に振り替えましょう。言い合い等のトラブルは避けたいためです。
まとめ
異国のかたと話すうえで、「どの程度相手に話題を振れるか、またどの程度相手から振られた話題に対して会話に花が咲く受け答えができるか」が一番大切です。
ただ、相手の国のことを100%知っている必要は必ずしもありません。話題にあげられる程度のキーワードレベルで知っておけば、会話するときに相手に聞けばそれで会話は成り立ちます。
それができれさえいれば、中学レベルの英語でも十分対応ができます。(リスニングは少し鍛える必要はありますが)
今はコロナの影響で海外旅行はいけませんが、異国のかたと話すことによってみえてくる発見や驚きがあったときは非常に面白いので、是非みなさんも機会がありましたら異国のかたとの会話を楽しんでみてください。
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