はじめに
少しまえのこととなりますが、2019ユーキャン新語・流行語にも選ばれたサブスクリプション、通称「サブスク」とはみなさんご存じでしょうか。
サブスクの定義
そもそも「サブスク」ってどういう意味?と思われるかたもいると思います。下記が「サブスク」の言葉の意味となります。
サブスクリプション方式(サブスクリプションほうしき)はビジネスモデルの1つ。商品ごとに購入金額を支払うのではなく一定期間の利用権として定期的に料金を支払う方式。契約期間中は定められた商品を自由に利用できるが、契約期間が終了すれば利用できなくなるのが一般的である。日本語では「サブスク」とも略される[1][2]。英語の「サブスクリプション」(英語: subscription、英語: subscribeの名詞形)には雑誌の「予約購読」「年間購読」の意味がある[3]。転じて「有限期間の使用許可」の意味となった[3]。またクラブなどの「会費」の意味もある。
要するに、「サブスク」とは、「月額の料金を払う代わりにサービス使い放題」ということです。ただ、ものによっては使い放題でない場合もあるため注意が必要です。
市場規模
矢野経済研究所は、国内サブスクリプションサービス市場の主要・注目カテゴリーの市場動向、参入企業動向、将来展望を4月22日に発表した。これによれば、国内サブスクリプションサービス(サブスク)市場は、2020年度に7873億円の見込み、23年度に1兆円規模なると予測している。
市場規模の推移ですが、上記のように2019年~2024年(予想)のあいだで増加率177%となっており市場が急拡大すると予測されていることがわかります。
そのため「サブスク」市場は成長市場と一般的に捉えられております。
サブスクの導入例
それでは実際の「サブスク」のサービスとはどのようなものなのでしょう。いくつかの例を下記まとめましたのでご参照ください。
2019年に「サブスク」が流行語に選出されて注目された当初は、上記Webコンテンツ系が主流でした。しかし、それ以降Webコンテンツだけでなく、サービスxモノを掛け合わせたサービスも多く生まれてきました。
サブスクはなぜ今流行っているのか?
しかし、なぜ今「サブスク」は流行っているのか?という疑問があると思います。
それは2010年頃のスマホの普及が関係するのですが、スマホの登場によって初期費用が多くかかるという問題がございました。今でもスマホ1台10万円と非常に高価です。
そこでキャリア各社は消費者に受け入れやすいようにスマホの2年間の月額分割払いの契約をするようになりました。当初、消費者は戸惑いながらスマホ分割払いの契約をしておりましたが、2010年から約10年ほどの月日が流れ、今やガラケーは消え老若男女みな1人1台スマホを保有する時代になりました。
そのような背景があり、今の時代に生きる消費者は月額で分割払いにする心理的抵抗がない状態なのです。普通に考えて2年間の分割払いでの借金ともとれることを安心して契約するような時代になったのです。
そのため、今の時期だからこそ「サブスク」のような月額で料金を支払うことに関して消費者としてはあまり抵抗はないのではないでしょうか。
サブスクのメリット・デメリット
しかし、「サブスク」という新たなビジネスを導入するうえで、なぜこうも参入企業が多いのでしょうか。それは、「サブスク」を導入することのメリットがあるからです。
企業側と一般消費者の両社のメリット・デメリットを下記にまとめてみました。
企業側としては、消費者ニーズを把握し新しい価値のあるサービス提案が可能となることがあります。消費者側としては、初期費用無しでサービスを多くの頻度で使用可能となります。
ただ、個人的な所感としては、企業側のメリットのほうが断然高いというように見受けられます。企業側は消費者動向をつかむ情報が喉から手が出るほど欲しいからです。
まとめ
「サブスク」について、企業側は消費者ニーズの情報がつかめるし、安定的に月額料金を受け取れるという絶大なメリットがあるため、飛びつかずにはいられないというところが実情ではないでしょうか。
正直、サービスを利用しないのであれば、「サブスク」のような高価なサービスを受ける必要が無い場合も多いですね。もちろん良質なサービスもたくさんあります。
やはりそこは個々人によって価値があるかどうかが異なりますので、「サブスク」を契約する前に今一度本当に自分にあったサービスなのかを考える必要があるのではないでしょうか。
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