はじめに
外国人と話すときに「あなたの宗教はなんですか?」と質問されて、日本人はしばしば答え方に困ってしまいます。日本人の思う宗教と、外国人が思う宗教が異なるからです。
日本人の思い込んでいる宗教像
- 敬虔なひとが多そう
- 毎日聖書を読んで聖書と神様は絶対という考え方をしている(信仰第一という考え方)
- キリスト教の場合、毎週日曜に教会に行って真面目に祈りを捧げる
一言でいうと「ものすごく真面目に一途に宗教を信じ込んでいる」と日本人は考えている人は多いですよね。
しかし、実際はそういうひとも少なからずいるとは思いますが、ほとんどの人はそうではありません。
実際の宗教像
- あくまでも参考としての模範的な考え方が聖書に書いてあるだけ
- 一般的には正しいが、その教えを自身が守るかはわからない
- 正直聖書なんてあんまり読まない
ニュージーランド留学時代、このような人が多くてびっくりしました。基本的な考え方として信仰の教えに対して理解は示すものの、結構話半分に聞いてたりします。
また、あまり日本人には理解されていないかもしれませんが、「宗教=基本的なものの善悪の考え方」で、日本語でいうと「道徳観・倫理観」と置き換えることができます。
私の留学先での経験談
ニュージーランドの留学時代、ホームステイ先の家族のひとと一緒にキリスト教の教会へ日曜日へいったことがありました。
近隣住民が教会に子供をつれて集まり、教会の舞台にバンドマンのような人がいて音楽を演奏してみんなで歌うのです。それが終わった後、近隣住民と世間話をして帰る。
このときの印象としては「みんなで音楽聴きに行って少しおしゃべりして帰る」というかなりライトな位置づけなんだなーと感じたものです。
あなたの宗教は?への答え方
先に「宗教=道徳観・倫理観」という意味と述べました。外国人は少なくともそのように考えております。
そのうえで、「あなたの宗教は?」と聞かれて、「無宗教です!」と答えると、自ら道徳観がないと言っているものとなってしまうため、外国人を困惑させてしまうのです。
これはあまりオススメできる答え方ではありません。
そのため、「信仰はないけれど、日本人はものの善悪の価値観は親や学校の先生たちから教わるもの」と補足説明をしっかり入れましょう。
そうすることで信仰で教わる常識的な考え方はほかの方法で日本人は教わっているんだと伝えることができ、外国人の理解をある程度は得ることができます。
まとめ
日本人にとって宗教とはあまり馴染みのない事柄なので、外国人から宗教について聞かれると困るのは当然といえるでしょう。
ただ、難しいかもしれませんが、外国人にも理解してもらいやすいように伝えることが大切です。
是非みなさんも外国人と触れ合う機会があったら本記事をお役立てしてもらえたらと思います。
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